
温暖な南房総は花の産地としても知られ、
例年12月からポピーやアネモネ、ストック、キンセンカなど
各地で次々と花のリレーがスタートします。
その先陣を切るのが水仙。
当館のある鋸南町は、淡路島、越前海岸と並ぶ
日本三大群生地と呼ばれる水仙の名所です。
江戸時代の安政年間(1854~60年)、
房州から船で江戸に出荷され、「元名(もとな)の花」として
武家や町家で愛されていた水仙は、
高貴な花として広く愛されてきました。
由来には諸説あり、水仙の球根は海水に浮かぶため、
中国大陸の海岸沿いで繁殖した水仙の球根が
黒潮にのって流れ着いたという説もあるようで、
ロマンチックな逸話を持つ花です。
毎年、12月から2月上旬頃は
鋸南町のいたるところでこの水仙の芳香が漂い、
恒例の「水仙まつり」が開催されます。
今年の開催もまもなくです。
【水仙まつり2025】
2025年12月6日(土)~2026年2月1日(日)迄




山の斜面に広がって群生する「をくづれ水仙郷」や
「佐久間ダム湖周辺」、道の両側3キロに渡って
水仙が彩る「江月水仙ロード」は人気の見どころです。
まつり期間中の佐久間ダム湖では、夜間のライトアップも行われ
昼間とはまた異なる幻想的な景色が楽しめます。
江月水仙ロードの沿道では
地元農家による農産物の直売所なども設置され、
素敵な景品がもらえるスタンプラリーや、
写真コンクールも実施予定です。
ちなみに、水仙の香りの一部はラベンダーと同じ成分で、
同じリラックス効果が期待できるのだそうです。
凍てつく季節に花を咲かせることから
「雪中花」の名前でも知られる水仙。
清々しい姿と香りで訪れた人をそっと癒す
南房総自慢の絶景をぜひ見にいらしてください。
■お問合せ
0470-55-1683(江月水仙ロード:保田駅前観光案内所)
0470-55-8040(をくづれ水仙郷:をくづれ水仙郷観光事務所)