
画像参照:東京湾観光情報局(https://tokyo-bay.biz/)
昔から「鋸山を越えると肌着が一枚いらない」と
言われるほど温暖な南房総は、花の産地としても有名です。
北国が雪で閉ざされる12月から2月頃にかけては
エリアの各地で早々と花の便りが届き始めます。
その先駆けとも言えるのが、水仙。
当館のある鋸南町は、淡路島、越前海岸と並ぶ
日本三大群生地と呼ばれる水仙の名所。
その歴史は古く江戸時代の安政年間(1854~60年)、
房州から船で江戸に出荷され、「元名(もとな)の花」として
武家や町家で愛されていました。
例年、12月から2月上旬は
鋸南町のいたるところでこの水仙の芳香が漂い、
恒例の「水仙まつり」が開催されます。
【水仙まつり】
2021年12月11日(土)~2022年2月6日(日)迄

画像参照:東京湾観光情報局(https://tokyo-bay.biz/)
中でも人気の見どころが山の斜面を埋め尽くし
圧巻の群生を誇る「をくづれ水仙郷」や
「佐久間ダム湖周辺」、さらに道の両端3キロに渡って
水仙が彩る「江月水仙ロード」。
ちなみに鋸南町で主に栽培されているのは
香りが豊かで背丈が高いニホンスイセンという品種。
余談ですが、三大群生地がすべて海沿いなのは
水仙の球根が海水に浮かぶため、
中国大陸の海岸沿いで繁殖した水仙の球根が
黒潮にのって流れ着いたという説が定説のようです。
海を旅してきた、何ともロマンチックなお花です。
「水仙まつり」期間中は、江月水仙ロードの沿道で
地元農家による農産物の直売所なども設置され、
水仙の切り花が購入できる他、
群生地では珍しい水仙のライトアップも実施されます。
さらに素敵な景品がもらえるスタンプラリーや、
写真コンクール(2月末迄)も開催中です!
今年は気候などの影響で例年より2、3週間も咲き始めが早く、
ダム湖や江月水仙ロードではすでに五分咲き!
ぜひ、お早目の鑑賞がおすすめです!
▽をくづれ水仙郷&佐久間ダム湖
http://www.okuzure.com/