日本で唯一のお料理の神様!美食の秋のパワースポット、高家神社

食欲の秋の面白いお話をひとつ。

ご存じでしょうか。南房総には日本で唯一、
お料理の神様を祀る神社があります。
その名も南房総千倉の「高家神社(たかべじんじゃ)」。

「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」を
祭神とする神社の歴史は古く、
日本書紀にもその名が記されているとか。

画像参照:南房総いいとこどり(https://www.mboso-etoko.jp/)

この高家神社で有名なのが
毎年、春や秋の例大祭など年3回行われる「包丁式」。

これは武家の装束である烏帽子と
直垂(ひたたれ)をまとった庖丁人が、
庖丁とまな箸を器用に使い、食材に一切手を触れることなく
地元の魚介である黒アワビや鯉などをさばく儀式で、
その起源は平安時代の宮中行事と言われています。

 

「磐鹿六雁命」は宮中では長く
醤油醸造・調味料の神として祀られ、
そこから料理の神様として信仰されるようになりました。

そのため、神社には現在でも料理関係者や
味噌醤油醸造業の人などが日々参拝に訪れます。
近年では、彼氏やご主人に美味しい料理をつくりたい!という
女性の参拝者や、お料理好きの男性にも人気で、
新しいデートコースにもなっているようです。

ちなみに「包丁式」は一般の方も見学可能。
古式ゆかしい厳粛な儀式と見事な熟練の技はまさに必見!
一つ一つの所作や切形に込められた祝賀や祈願なども
日本料理の伝統と精神を教えてくれます。

社務所では料理の上達を願う
全国でも珍しい<料理心願御守>や
調味料の守り神<高倍神(たかべのかみ)>に奉納される
限定醸造醤油「高倍(たかべ)」の購入も可能。
毎月17日は包丁の供養祭も開催されています。

お料理を食べる側ではない、作る側からアプローチする
食欲の秋に面白いちょっと変わったパワースポット。

当館からはお車で40分程度です。
秋のご行楽の寄り道に、ぜひいかがですか。